フリーランスになって通勤時間がなくなり、ほとんど一日中座ったまま過ごすことが多くなった。
特に就職してからはスポーツや筋トレなど、体を動かす習慣がなかったぼくは、
通勤だけが唯一体を動かす時間だった(と気がついた)。
一日中座ったままの生活が全ての原因とは言えないけど、
家の中を数メートルの範囲しか歩かない日もあるので、当然、体重は増える。
ずっと同じ姿勢でパソコン画面を見ているせいで、眼精疲労が頻繁に起こる。
筋力の衰えからか座る姿勢が悪くなり、常に肩甲骨あたりと腰が痛くなる。
じゅうぶん睡眠はとったはずなのに、眠りが浅いのか、日に日に倦怠感が増してくる。
それらを栄養補助食品や滋養強壮ドリンクを摂取してごまかしていたものの、体調は一向に改善しない。
そんなある朝、人生初の“ぎっくり腰”なり整体院へいくことになった。
整体の先生から「あなたの実年齢からすると、平均よりもだいぶ足腰の筋力が衰えているので、少し運動をしなさい。」と忠告され、足腰への負担が少ない水泳を進められたが、極端に面倒くさがりで飽きっぽい性格のぼくは、ジム通いなんて絶対に続かない。
なにか別の運動はないかと、ふと高校のマラソン大会で完走して担任に褒められた記憶(ほぼ歩いていた記憶)がよぎり、自分はそもそも長い距離を歩くのが嫌いではないことに気がつく。
むしろ、自転車やバスに乗るくらいなら歩いてしまうくらいには歩くのを好んでいる。
で、とりあえず歩くではなく走ることに決めた。
走り始めは自分が思っている以上に走れなくて、少し走っては歩き、少し歩いては走りの繰り返しで、
膝や股関節、くるぶしに足の裏など毎日どこかが痛い状態が続いていた。
それでもなんとか、2キロ、3キロと続けて走れるようになってくると、だんだんと走ることに興味が湧いてくる。
どのくらいのペースで走るとか、体をどうケアするとか、自分に合ったシューズをどれかとか、試行錯誤しているうちに楽しくなってきて、いつの間にか走ることが日常なっていた。
今では、ほどよく筋肉がついて体重も減り、眼精疲労に悩まされることなく、さらにはぐっすりと眠れるようになった。
結局のところ、走ることを習慣にしたら身体がいい感じになった。
走るのが捗る7つのアイテム+α
ランニングシューズ
ランニングシューズはほぼNIKE。
毎シーズン新作シューズが出るたびに購入していたので、履ききれず今は購入を自粛中。
主に『ズームフライ(ZOOM FRY)』、『エア ズーム ペガサス(AIR ZOOM PEGASUS)』、『リアクト(REACT)』、『フリーラン(FREE RUN)』をローテーションで履いている。
『エア ズーム ペガサス』や特に『ズームフライ』はやや前傾姿勢になり自然とスピードが出るため、いつのまにかペースが上がっていることがよくある。なので走る速さやタイムを重視している人にはいいかも。
『リアクト』バネのような反発力とクッション性があり、足への負担が軽減できるため、初心者の人にはいいかも。
ぼくはフルマラソンやスピード走をするわけではないので、短い距離をを気持ちよく走れる『フリーラン』が好み。
ソールに複数のスリットが入っており、足裏の動きにフィットして地面の感触を感じられる。
表現が難しいけども弾力のある足袋という感じ。
足袋といえば、ドラマ化もされた小説『陸王』で注目を浴びたきねや足袋のランニング足袋『無敵(MUTEKI)』や『toe-bi』がある。
ほぼ裸足というくらいソールが薄く、走っている時ってこんなに体に衝撃を受けているんだと実感できるシューズ。
膝関節への衝撃を軽くするため、自然とかかとでの着地をしなくなり、フォアフッド(足裏の前方)またはミッドフット(足裏全体)を活かした走りができるようになる。
たまに履いて走ると、翌日、腹や腰など思わぬところが筋肉痛になったりする。
裸足感覚は新鮮だけど慣れが必要で、いきなりコンクリートの道路を走るとどこか痛めると思う。
ウェア
ウェアもシューズ同様、NIKEが多い。
春〜夏のウェア
『Tシャツ』、『ショートパンツ』、『キャップ』、『マスク』
秋〜冬のウェア
『Tシャツ』、『ランニングジャケット』、『ショートパンツ+ランニングタイツ』or『ランニングパンツ』、『ネックゲイター』or『マスク』、『手袋』
ジャケット
薄いのに破れにくいハイテクな感じのするペラペラなジャケットが好きで、NIKE、パタゴニア、ユニクロなどで見つけるとついつい買ってしまう。
ぼくは真冬でもだいたいTシャツにペラペラのポケッタブルジャケットで走るが、寒いのは最初の1キロくらいなのでどうにかなる。
ランニングタイツ
NIKEは高いので、ユニクロの「エアリズムUVカットパフォーマンスサポートタイツ」も愛用している。
Tシャツ
特に夏場は綿100%だと汗でベチャベチャになるので、汗が乾きやすい化学繊維を使ったドライのものを着る。
ウエストポーチ & コイン入れ
ウエストポーチ『 [スパイベルト] SPIBELT ウエストポーチ SPI-301-001 』
500mlのペットボトルが入るくらい伸縮性があるが、実際入れて走るとボヨンボヨンしてしまうので、走る時は入れないほうがいいと思う。
ぼくは自宅の鍵と、iPhoneを入れている。(走るだけならApple Watchだけで事足りるが写真が撮れないので)
NIKEで同じようなサイズ感のポーチを買ってみたが、スパイベルトのほうが使い勝手がよく結局こちらを使っている。
コイン入れ『 モンベル(mont‐bell) コインワレット メッシュ ブラック BK 』
スパイベルトに直接小銭を入れるとチャリンチャリンするのでコイン入れを付けて対応。
いつでも水分補給ができるように常に数百円入れて走っている。
ジョギングコースに野菜の無人販売所があって、たまに買うこともある。
アップルウォッチ & Nike Run Club
『 Apple Watch Nike+ Series 3 GPSモデル 42mm 』
ほぼジョギング用。
走る時は少しでも軽いほうがいいのでアルミニウムケースを購入。
汗のせいかデジタルクラウン(竜頭)の周りの塗装が剥がれてきているので、そろそろ買い替えか。
無料アプリ『Nike Run Club』
iPhoneとApple Watch両方にインストールしておくと、連動するのでApple Watchだけで走りにいける。
走ったコースや距離、回数の記録、ウィークリーやマンスリーの走行距離チャレンジ、大迫傑選手やプロのトレーナーの音声ガイドランもあるので、モチベーション維持に役立つ。
イヤホン & Audible
『 ワイヤレス イヤホン(片耳) 10時間連続再生 /ハンズフリー通話/4.1Bluetooth 』
イヤホンで両耳を塞いだ状態で走りに集中してしまうと、周りの音や状況に気が付かないこともあるので、走る時は片耳だけイヤホンをしている。
価格相応の見た目だけど、特に音が途切れることもなく、通話もできるし、バッテリーも持つので特に不都合なく用途は満たしている。
走っている途中に万が一、落としたり、無くしたりしてもダメージは少なくて済む。
『Audible』
いかに飽きずに走るかを考え、走るコースを変えたり、音楽を聴いたり、Nike Run Clubのプログラムに挑戦したりと色々と工夫してきて、今はAudibleで本を聴いて走ることに落ち着いている。
プロテイン & シェイカー
『ボディウイング 大豆プロテイン ソイプロテイン 無添加プレーン』+『SAVASプロテインシェイカー』
ムキムキを目指しているわけではないのでソイプロテインをチョイス。
最初にSAVASのプロティンを試したところ美味しいけど甘すぎで、砂糖や人工甘味料使用していない無添加のものを探してこれにした。
SAVASのシェイカーはSAVASのプロティンと一緒に買ったのでそのまま使い続けている。
走るモチベーションが保てる本
『 走ることについて語るときに僕の語ること 村上春樹 』
読むと走りたくなる本。
エッセイなので走るための教本的な内容ではないけど、定期的に読みたくなり、読むたびに走りたくなる。
『 職業としての小説家 村上春樹 』
これもエッセイ。走ることを取り入れたストイックな生活スタイルや、表現者としての姿勢や考え方がとても刺激になる。
読むと走りたくなったり、仕事したくなったりする本。
『 ランニングする前に読む本 最短で結果を出す科学的トレーニング (ブルーバックス) Kindle版 田中宏暁 (著) 』
これから走ろうと思っている人は、まずはこの本を読むといいかもしれない。
ぼくはこの本を後から知ったので、走る前に誰か教えて欲しかったと思った。
ぼくは5キロの決まったコースを30分くらいかけて走る。
走るのに少し慣れた時期は、スピードを上げたり距離を延ばしたりして走ったりもしたど、
結局自分のペースで走るのが気持ちがいいし続けられると思う。
時間帯も最初は早朝に走っていたが、今はほとんど夕方に走ることにしている。
だいたい15時〜16時に集中力が途切れるので、そうしたらサッと着替えて走りにいく。
好きな時間帯に走りにいけるのはフリーランスの特権。
今日はなんだか体が重たいなとか、気分が冴えないなという日、
走るか走らないか迷ったら、とりあえず外に出てみる。
そうすると、まあ走ってみるかって気持ちになり、結局は走る。
走り終わる頃にはだいたい気持ちは晴れている。
ありがとうございました。
これから走ろうと考えている方や、しばらくブランクがある方は、はじめからいきなり走らずに散歩からはじめることおすすめします。
数日もしくは数週間かけて、徐々に歩くスピードを上げて行き、段階を踏んでスロージョグに移行するとケガをせずに済みます。
膝や足首などに痛みを感じたら、数日走るのを中止して痛みが引いてから再開しましょう。
ぼくのように足に痛みがあるのに、サポーターを巻いて無理に走り続けると、悪化して重症化することもあるので注意が必要です。
コメント