ぼくはフリーランスのグラフィックデザイナーで、
パンフレットやチラシ、商品パッケージ、ロゴのデザインなど印刷物をメインに仕事をしている。
ペーパーレス化やWEBメディアに押され、印刷物(紙媒体)はなくなると言われ十数年経つが、まだまだ紙の仕事は健在だ。
とはいえ、WEBサイトのデザイン依頼も増え、簡単なものならWEBサイトやLPのコーディングもするし、
撮影のディレクションや店舗デザイン、企画段階から関わる案件も多く、年々携わる領域は広がっている。
ぼくは人を使うことが苦手で、非効率的とはわかっているけどもデザイン作業については基本ひとりで行う。
そのため1人でかかえる作業もなかなかのボリュームで、いくつかの案件を同時進行するには、
うまく頭を切り替えて集中できる環境が重要となってくる。
そんなぼくをほぼ毎日サポートしてくれる仕事道具をご紹介。
グラフィックデザイナーの仕事道具と私感
Mac
Mac mini(メイン機)
メインマシンは『Mac mini Late 2018(6コアIntel Core i7 / 32 GB 2667 MHz DDR4 / Intel UHD Graphics 630 1536 MB)』。

MacProは高いし、iMacはかさばるし。。
その点、Mac miniはコスパがよくコンパクトで場所も取らず、スペック的にもDTPやWEB制作の用途ではまったく問題なく使用できる。
もともとiMac 27インチRetina 5Kディスプレイを使用していたが、iMacのような一体型の場合、使わなくなった時に外部モニターとしても再利用できないため処分に困る。
いいタイミングでMac miniがリニューアルされたので、これを機にMac本体とモニターは分けることにした。
Mac Book Pro(サブ機)
『MacBook Pro Late 2016 13インチ スペースグレイ (3.3 GHz デュアルコアIntel Core i7 / 16 GB 2133 MHz LPDDR3)』。

出先での打ち合わせや作業、リモート会議でも使用している。
スペック的にMacBookProだけで十分仕事できるので、外部ディスプレイモニターを付けてメイン機として使う人も多い。
気がつけば4年以上経っているが、まだまだ外出時の相棒として活躍してる。
Macは余裕で5年以上は現役で使用できるのでついつい長く使ってしまう。
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買い替えました!
Mac Book Pro14インチ M1 Pro(サブ機)
『MacBook Pro 2021 14インチ スペースグレイ (Apple M1 Pro 10コアCPU/16コアGPU/16GBユニファイドメモリ/1TB SSDストレージ)』。

今回は少額減価償却資産内に収まるようカスタマイズなしで、通常に販売しているスペックのままで購入した。
メモリ16GBで足りるのかなと思ったけども、Photoshopで写真加工、簡単な動画編集、3Dレンダリング等、今のところ不都合は感じないし、むしろメインで使用しているMac miniより動作も処理スピードも早いので快適。
サブ機というよりメイン機に変わる可能性もある。
キーボードはMacBookPro13インチのペチペチとした打感のキーボードからすると、ストロークも若干深くホクホクとした打感でキータッチ音も小さくなった。
なによりも使い勝手の悪いタッチバーがなくなり、通常のキーに戻ったのがうれしい。

今まで使用していたMacBookPro13インチより、一回りとはいかないまでも大きくなり、だいぶ厚みが増したため、一昔前のMacBookという感じで持ち運ぶ度にずっしりとした存在感がある。
厚みが増した分、SDカードスロットやHDMIポートなどが復活。
いちいち外付けのハブを付ける必要がなくなったのは助かるが、毎日持ち運ぶなど手軽さ薄さを求めているならMacBookAirという選択肢もあると思う。
モニター

『EIZO FlexScan 27.0インチディスプレイモニター EV2785 (4K UHD/IPSパネル/ノングレア)』
デザインは至ってシンプルなのでアップル製品とも相性がよく、MacBookをTypeCケーブル1本でつなげられ充電もできるので便利。
以前使用していたiMac 27インチRetina 5Kディスプレイと比べると、文字や画像のシャープさは劣るが慣れの問題。
むしろ光沢のないノングレアの画面は反射や映り込みも少なく快適。
キーボード

『Magic Keyboard(テンキー付き)- 日本語(JIS) – スペースグレイ』
黒いというだけで即購入。
やはり数字の入力はテンキーがあると便利。
写真のキーボード本体のエッジが白っぽくなっているのは、作業中よくマウスをぶつけてしまうから。
買いました!

『Apple Touch ID搭載Magic Keyboard(テンキー付き) (Appleシリコン搭載Mac用) – 日本語(JIS) – シルバー』
M1 MacbookProをクラムシェルモードで作業するときに使用。
Touch IDの認識も良く、Macを手元でロック解除できるのは快適。

『NiZ ATOM 66 キー 静電容量無接点方式ワイヤレスキーボード 英語配列 /Type-C充電/USB/Bluetooth 4.0/35g』
このキーボードはたまに長い文章を打つ時に使用。シュコシュコした打鍵感が心地のよく気に入ってる。
静電容量無接点方式キーボードの代表はPFU HHKB(Happy hacking keyboard)や東プレREALFOCEで、
いずれも高額な部類に入るプログラマー御用達のキーボード。
購入の決めてはHHKBよりも安かったのと、Mac用のコマンド、オプションキーが付属してたから。
また、キートップに仕込む増圧バネが付属していて、キータッチの重さを調整できるので、
ぼくはコマンド、オプション、スペースキーにバネを入れて重くしている。
マウス

『Magic Mouse 2 – スペースグレイ』
キーボード同様、黒いというだけで即購入。
トラックパッドを使う人もいるが、ぼくは断然マウス派。
マウスはMagic Mouse以外考えられないほど手に馴染んでいる。
iPad Pro+Apple Pencil

『iPad Pro Late 2017 10.5インチ スペースグレイ (256GB)』+『Apple Pencil(第1世代)』
iPadはApple Pencilが使えるようになってから積極的に使うようになった。
ぼくの場合、主にデザインアイデアをラフを描くときに活躍している。
以前はラフをコピー用紙に手書きしていたこともあり、紙がたまるのが悩みだったがそれが解消できた。
また、読書においても図表の多い電子書籍はKindle PaperwhiteよりもiPadのほうが快適。ラインも引きやすい。
デザインラフを描くのに使っているアプリは『コンセプト』。
お絵かき、メモ、ドローイングと使いみちは色々。
鉛筆ブラシの描き心地が好みだったのと、アップルペンシルで線を描き、線を消したければいちいちツールを切り替えることなく指を消しゴム代わりに設定できるところが気に入ってる。
コンセプトはIllustratorと同じくベクターで描画されているため、どんなに拡大しても線は劣化せず、あとから線の太さを変えたり別のブラシも適用できる。
また、アートボードが無限に広がるので、1案件を1枚のファイルで管理できるのはとても便利。
基本機能は無料で使える。
アプリケーション

『Adobe Creative Cloud』
アドビが提供する全てのアプリが使用できるサブスクリプション。
ぼくがデザインする上で欠かせないのが Illustrator、Photoshop。
パンフレットやチラシ、商品パッケージ、WEBサイトのデザインまでほとんどこの2つで作るため、なくてはならないツール。
フォント

『MORISAWA PASSPORT』
過去の制作物のほとんどをMORISAWA書体で作っているので、ぼくにとっては欠かせない。
プロの現場(デザインプロダクションや出版業界)で使用されている1,500書体以上の日本語、多言語フォントが使えるサブスクリプションサービス。
特に印刷物の仕事をしている場合は必須。
ただしクライアントからMORISAWAフォントの使用を指定されたり、MORISAWAフォントをどうしても使いたいということがなければ、無理して使用する必要はない。
Adobe Creative Cloudを契約してるのなら、Adobe Fontsに登録されている日本語フォントが無料で使用できるため、Adobe Fontsだけでも十分デザインはできる。
外付けハードディスク&SSD

とにかくデータのバックアップは重要です!
自分で作ったデザインデータはこの世にひとつしかありません。
パソコンが壊れた、データが壊れた場合に備えましょう!
HDD
『Western Digital デスクトップHDD 8TB USB3.0 WD Elements Desktop 外付けハードディスク』
仕事データのバックアップ用とミラーリング用(まるごとバックアップ)で8TBを2台使用。
過去の制作物を改版することも多いので、いちいちデータを探したりしなくて済むように、外付けHDD1台を常時接続して全てのデータに即アクセスできるようにしている。
進行中の案件はメイン機の内蔵SSDで作業し、案件が終わったら外付けHDDに移す。
毎月、外付けHDDをミラーリング用HDDに差分バックアップしておくことで、なにかあっても復旧できるように備えている。
ハードディスクは消耗品と考えて3年に1台、新品と入れ替えている。
バックアップソフトは『Carbon Copy Cloner』を使用。
SSD
『WD 内蔵SSD 2.5インチ / 1TB / WD Blue 3D / SATA3.0』+『ineo 2.5インチアルミニウム外付けドライブケ―スUSB3.1 Gen2 Type C』
メイン機の内蔵SSDのTime Machine用に、内蔵用SSD(1TB)をTypeCドライブケ―スに入れて外付けSSD化したドライブを使っている。
仕事が捗るアイテム
水

『シービージャパン 水筒 ストーム グレー 860ml 』
こまめに水分補給をすると脳の動きを助けてくれるそうなので、水は1日に2リットルくらい飲むように心がけている。
いちいち給水するのが面倒なので860ml入るボトルを使用。
大きくロゴが入っているのは気に入らないけど、ペットボトルのようにごくごく飲めるのでよしとしている。
白い部分と本体が分解できるので洗いやすい。
アーモンド or ブドウ糖

デザイン制作には集中力はかかせない。
脳にエネルギーを補給するため『無塩・無添加アーモンド』と『ぶどう糖』をデスクに常備。
ちょっと集中力が切れそうになったり、小腹が空いたら『アーモンド』、
素早くチャージしたい場合は『ぶどう糖』と使い分けている。
アロマオイル

リフレッシュと仕事に集中するために使用。
毎朝、アロマオイルをアロマディフューザーに数滴垂らしてデスク周りに置く、スッと鼻に抜ける香りが仕事モードに切り替えてくれる。
ぼくのお気に入りは、血流を改善するらしいローズマリーと、リフレッシュ効果があるらしいペパーミント。
この組み合わせにした理由は、以前買ったMARKS&WEBのボディーシャンプー(たぶん期間限定商品)の香りが好きで、その主成分がローズマリーとペパーミントだった。
アロマディフューザーは電気を使わず場所もとらない、木や石でできたコンパクトなものを使用している。
ウッドタイプのディフューザーはアロマオイルが底から滲み出てくるので、オイルを多めに使うなら受け皿の付いたアロマストーンやプレートタイプがいい。
スピーカー

『Fostex (フォステクス) PM0.4n プロフェッショナル・スタジオ・モニター』
仕事中はいい音で音楽を聴きたいので、10年前に購入したスピーカーをMacとにつなげている。
以前はDACを経由していたが、たまにノイズが発生するようになったため今はMacへ直挿し。
DACを経由しない分、音質は劣るかもしれないけど、内蔵スピーカーよりは遥かに音はいいのでよしとしている。
桜材のインシュレーターに乗せて振動対策と音質改善(?)。
『山本音響工芸 キューブベースアサダ桜材(4個1組) インシュレーター QB-2』
毎日使うものなのでなるべく新しめの環境にしておきたい。
と言いつつ気がついたらサブのMacBook Proは4年半、iPad Proは3年半、メインのMac miniは2年半。
今のところ特に不都合は感じていないが、そろそろ順番に買い替えを検討しよう。
新しいものを手に入れる度に、もっと早く買い替えればよかったと思うのだから。
(2021年12月追記)
今月、ようやくMacBookProを買い替えた。
スピードも早いし、キーボードも手触りも新鮮。やはりもっと早く買い替えればよかったと思いました。
(2022年7月追記)
記事では仕事道具としてパソコンを中心に紹介しましたが、
紙の仕事をメインにされる場合は揃えておいたほうが良い道具があります。
印刷する色を決める時にパソコンモニターで見た色と、実際の紙に印刷される色にはギャップが出るため、
データ入稿をする前にひとつの指標としてカラーチャートを使って色を確認します。
特色印刷の場合はDICカラーガイドやPANTONEカラーガイド、
4色印刷時の場合はプロセスカラーチャートを使って
実際に印刷される色とのギャップが少なくなるようにデータを調整します。
また、紙を選ぶための紙見本帳なども案件によっては必要になってきますが、
自分で揃えなくとも印刷業者や代理店のほうで持ってる場合もあるため必須ではないです。
無料でカラーチャートや紙サンプルを配布している印刷業者さんもあるのでうまく利用するのもありです。
と、いうことで
ありがとうございましたー。
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